歯科治療は針の先のような細かいものを対象に行います。
どんなに目のよい方でも5倍に拡大した像が見えるわけではございません。しっかりとした顕微鏡(マイクロスコープ)や拡大鏡(ルーペ)などの器材を使用することは、精密な治療をする第一歩となります。
歯を削るときは顕微鏡を使用します。
精密治療の一番重要なポイントです。
たとえば、時計を作る職人さんは拡大鏡を使っているというイメージが湧くと思います。なぜ拡大鏡を使用するかというと細かい作業をするには目で見えなくてはできないからです。
歯科治療においても同じで、もし細かいところまで正確に治療をするとすれば、細かいところが見えなくてはいけません。
歯を削るとき、歯とセラミックの境界となる部分をマージンと呼んでいますが、このマージンが、きれいな一本の曲線でつながっていないと、最終的なセラミックを作るとき、セラミックと歯の間に隙間のあいた不適合な状態となります。
この隙間が大きいと細菌が増殖し、歯周病となります。人工的な隙間なので、日々の歯ブラシでは、決して取り除けません。
精密審美歯科では、歯とセラミックの隙間をなくし、歯の健康を保ちます。
顕微鏡の拡大練習用の紙です。
10倍に拡大するといちばん細かいところまで、しっかりと見えます。
しっかりと削るには顕微鏡がやはり必要です。