歯科治療はお口の中なので、非常に見えにくい部分ですし、歯のひびや、ほんの小さな隙間などを見るには裸眼では不十分なため、拡大鏡(ルーペ)や顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して、より細かく丁寧に治療を行います。
このような歯科治療を精密歯科治療と呼んでいます。
アメリカでは拡大鏡を使用することは、名医の最低条件と言われているそうです。
歯科治療は針の先のような細かいものを対象に行います。
どんなに目のよい方でも5倍に拡大した像が見えるわけではございません。しっかりとした顕微鏡(マイクロスコープ)や拡大鏡(ルーペ)などの器材を使用することは、精密な治療をする第一歩となります。
拡大鏡を使用し、約7倍の拡大で治療します。
5倍から20倍の拡大で治療します。
歯を削るときは顕微鏡を使用します。
精密治療の一番重要なポイントです。
たとえば、時計を作る職人さんは拡大鏡を使っているというイメージが湧くと思います。なぜ拡大鏡を使用するかというと細かい作業をするには目で見えなくてはできないからです。
歯科治療においても同じで、もし細かいところまで正確に治療をするとすれば、細かいところが見えなくてはいけません。
歯を削るとき、歯とセラミックの境界となる部分をマージンと呼んでいますが、このマージンが、きれいな一本の曲線でつながっていないと、最終的なセラミックを作るとき、セラミックと歯の間に隙間のあいた不適合な状態となります。
この隙間が大きいと細菌が増殖し、歯周病となります。人工的な隙間なので、日々の歯ブラシでは、決して取り除けません。
精密審美歯科では、歯とセラミックの隙間をなくし、歯の健康を保ちます。
顕微鏡の拡大練習用の紙です。
10倍に拡大するといちばん細かいところまで、しっかりと見えます。
しっかりと削るには顕微鏡がやはり必要です。
長年顎が鳴る方の多くは顎が鳴るのが普通だと思われている方も多くいらっしゃいます。
口を開ける時にカックカクッと音のする人は意外と多いのですが、ご自身の顎の関節に問題ないと思われている方の多くは、顎が動かしたときに鳴ることが普通で問題があるとは感じない傾向があります。
そのため、多くの人は顎の音が何年も変化しないので慣れてしまい、実際には口を開けたり動かすと顎から音がするのですが、ご本人の自覚がないと言う事がしばしばあります。
顎の音が鳴ると言う場合はすでに顎関節症です。顎の関節の軟骨がズレてしまっており、顎を動かすときに軟骨が骨に引っかかる事で音がしています。
顎関節症学会ではお痛みや口が開けにくくなければ様子を見ることを進めておりますが、歯科治療後にトラブルが内容に治療をする際には顎の関節のズレとかみ合わせの関係を判断して治療をする事が必要になります。