急速矯正は近年確立された、骨の代謝を良くして歯の移動を早くする技術です。
急速矯正は、コルチコトミー法と急速増骨矯正法という方法があります。
患者様にとっての長所はいくつかございます。
- まず早く歯が動きます。だいたい2~3倍の速さで歯が動きます。
- 歯の後戻りが少なくなります。
- 成人の方は、矯正中の歯の根っこの吸収が少なくなります。
- 急速増骨矯正の場合は、骨の無いところにも歯を移動できます。また、矯正中の歯ぐきの退縮を予防します。
短所としましては、歯ぐきの外科的な処置が必要です。
一見正常なように見える歯茎ですが、歯茎の中には、あごの骨がなく、歯の根っこが露出しているのが見えます。
このまま矯正をしてしまうと、支えている骨がないため、歯茎が退縮して、歯が長くなってしまいます。
こういったケースで矯正をする場合、骨を作って歯を並べる必要があります。今回は、急速増骨矯正法で骨を作りながら短期間で矯正を進めました。
骨に刺激を与え、人工の骨で歯の根っこの周りに骨を作ります。